「配当利回り8%!」
そんな株を見ると、つい買いたくなります。私も最初はそうでした。
でも今は、高配当株を意図的に避けています。代わりに選んでいるのは連続増配株です。利回りは3%前後と地味ですが、この選択が結果的に正解でした。
その理由を説明します。
高配当株の「罠」
配当利回りが高い株には、落とし穴があります。
落とし穴①:株価が下がっているから利回りが高い
配当利回りは「年間配当金 ÷ 株価」で計算します。
つまり、株価が下がれば利回りは自動的に上がります。
「利回り8%」の株が、実は「業績悪化で株価が半値になった株」という場合があります。高利回りは、業績悪化のサインである可能性があるのです。
落とし穴②:減配・無配のリスク
業績が悪化すると、企業は配当を減らします(減配)。最悪の場合、配当をゼロにします(無配)。
高配当を維持していた企業が突然減配し、株価も急落する。そういう事例は少なくありません。
私が連続増配株を選ぶ理由
連続増配株とは、毎年配当金を増やし続けている企業のことです。
なぜこれを重視するのか。
理由①:増配を続けられる企業は「本当に強い企業」だから
毎年配当を増やすということは、毎年それだけの利益を出し続けているということです。
10年・20年と連続増配できる企業は、景気の波を乗り越え、ビジネスモデルが強固で、財務状況が健全である可能性が高い。
利回りの数字より、この「増配を続けられる体力」を信頼しています。
理由②:時間とともに「実質利回り」が上がる
たとえば、利回り2%の連続増配株を買ったとします。
毎年5%ずつ増配が続けば、10年後には配当金が約1.6倍になります。最初は低く見えた利回りが、時間とともに育っていきます。
理由③:株価も一緒に上がりやすい
業績が伸び続ける企業は、配当だけでなく株価も上昇する傾向があります。高配当株の「利回りは高いが株価は低迷」という状況とは対照的です。
私の銘柄選定3つの基準
基準①:「なくなったら日本経済がやばい」レベルの会社
私の選定基準で一番重視しているのは、これです。
企業の規模・社会的インフラとしての重要性・業界でのポジションを見ます。
「この会社が倒産したら日本社会が困る」くらいの存在感がある会社を選びます。
基準②:連続増配の実績
5年以上、理想的には10年以上の連続増配実績を確認します。
短期間の増配より、長期間にわたって増配し続けた事実を重視します。
基準③:財務の健全性
自己資本比率・有利子負債の水準・営業利益率などを確認します。
借金まみれで高配当を出している企業は、いつ減配してもおかしくありません。財務が安定していることが前提です。
実際に保有している銘柄の例
この3つの基準を満たした結果、私のポートフォリオには以下のような企業が並んでいます。
- 三菱商事:総合商社トップ。連続増配・財務安定
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ:国内最大の銀行グループ
- 三井住友フィナンシャルグループ:メガバンク・安定した配当実績
- トヨタ自動車:世界最大級の自動車メーカー
- 東京海上ホールディングス:国内損保最大手
- 大和ハウス工業:住宅・不動産・連続増配実績あり
これらは「日本を代表する企業」として誰もが認める会社です。
利回りは3%前後と派手さはありませんが、減配リスクが低く、長期保有に向いています。
まとめ
- 高配当株は「株価下落」や「減配リスク」を含んでいる場合がある
- 連続増配株は「本当に強い企業」の証明
- 私の選定基準は「日本経済のインフラ級・連続増配実績・財務健全性」の3つ
- 利回りは3%前後と地味だが、長期保有で「実質利回り」が育つ
- 三菱商事・三菱UFJ・トヨタなど「なくなったら困る会社」だけを選ぶ
今日の一歩:気になる日本企業の「配当履歴」を調べてみましょう。 IR情報ページで過去10年の配当推移を確認するだけで、その企業の「稼ぐ力」がわかります。
「高い利回りを追いかけるより、増配を続ける企業を長く持つ方が、最終的に多くを手にする。」
※本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。資産運用は必ずご自身の判断と責任のもとで行ってください。